はじめに
東京湾海難防止協会は、公益社団法人として認定を受け、平成23年4月1日に新名称「公益社団法人 東京湾海難防止協会」として新たにスタートしました。当協会は、これまでと変わらず、東京湾をはじめ茨城県、神奈川県、千葉県、静岡県の沿岸海域において、海上交通の安全に寄与することを目的に船舶の事故及び災害の防止に関する調査研究と海難防止活動を行っています。特に、首都圏を後背地にもつ東京湾は、大型危険物積載船、大型外航コンテナ船から漁船、プレジャーボートに至るまで多種多様な船舶が行き交う我が国有数の船舶の輻輳海域であり、一旦事故が発生した場合、その被害は船舶のみならず周辺海域から沿岸などにもおよび、また、海上物流にも大きな打撃を与えることが予想され、その社会的影響は計り知れないものとなります。このように、この海域の海上交通は、後背地の経済社会への影響からみても極めて重要なものであり、船舶交通の安全は、たゆまぬ努力によって確保されなければなりません。 当協会は、昭和42年8月発足以来専門的な知見に基づいた中立的な立場で海上交通の安全に寄与してまいりました。 今後とも、会員をはじめ皆様方のご支援・ご協力を賜りながら、当協会に長年蓄積してきた専門性を生かして、中立で公平な立場に立ち、東京湾等の海域における船舶交通の安全を図るという社会的要請に応えられるよう公益事業の推進に努めてまいります。