① 新海面処分場建設工事船舶航行安全対策検討調査業務
本業務は、東京港建設事務所の委託を受け、東京都が整備を進めている新海面処分場整備事業の
平成31年度予定工事等に係る船舶航行安全対策の検討を2回の委員会を開催して行ったものである。
委員会においては、平成31年度に予定されている工事の施工概要、工事工程、工事区域等を整理
の上、本工事だけでなく他の海上工事に従事する工事作業船も行き交うという周辺海域の特性を踏
まえて検討調査を進め、他の工事安全協議会等との連携を含む安全管理体制、警戒船の配備方法、工
事作業に関する情報の提供・周知等の船舶航行安全対策を取りまとめた。
② 平成30年度13号地新客船ふ頭整備に係る船舶航行安全対策検討調査業務
本業務は、東京港建設事務所の委託を受け、東京都が2020年の供用開始を目指して整備を進めてい
る13号地新客船ふ頭岸壁の平成31年(2019年)度予定工事等に係る船舶航行安全対策の検討を2回の
委員会を開催して行ったものである。
委員会においては、平成31年度に予定されている工事の施工概要、工事工程等を整理の上、工事作業
が、工事海域に隣接する小型船用バースに入出港する船舶及び周辺海域を航行する一般船舶へ及ぼす影
響等を検討し、航行安全管理体制、小型船用バースへ入出港する船舶の安全対策、工事作業区域の設定
に伴う安全の確保、警戒船の配備方法等の船舶航行安全対策を取りまとめた。
③ 川崎港臨港道路東扇島水江町線航行安全検討業務
本業務は、関東地方整備局京浜港湾事務所から受注し、川崎港臨港道路東扇島水江町線の橋梁工事に係
る主橋梁部主桁架設工事中の一般船舶の通航方法、船舶航行安全対策等の検討を3回の委員会を開催して行
ったものである。
委員会においては、主橋梁部主桁架設工事における、工事中の可航幅がこれまでで最峡となること、通航
帯が水江町と東扇島側に分断されることなどの特徴を踏まえて検討を進め、船舶運航者等にとって、できる
だけ分かりやすく、シンプルで安全サイドに立った一般船舶の通航方法、通航路の明示方法、警戒船の配備
方法、航行安全管理体制、通航方法の周知のための説明会の実施等の船舶航行安全対策を取りまとめた。
④ 東京港臨港道路(南北線)船舶航行安全対策検討業務
本業務は、関東地方整備局東京港湾事務所の委託を受け、東京臨港道路(南北線)事業の平成31年度海上
工事等に係る船舶航行安全対策の検討を2回の委員会を開催して行ったものである。
委員会においては、工事作業区域の設定を踏まえて、中防北水路における一般船舶の航行の安全を確保す
るための航行安全管理体制、航行ルート、警戒船の配備方法、沈埋函沈設時の安全対策、工事用船舶の安全
対策等の船舶航行安全対策を取りまとめた。
⑤ 茨城港常陸那珂港区(中央ふ頭地区)船舶航行安全対策調査業務
茨城県は、県総合計画において、外国クルーズ船の誘致推進を掲げ、大型外国クルーズ船の寄港誘致に取
り組んでいる。本業務は、茨城県茨城港湾事務所の委託により、その一環として、茨城港常陸那珂港区中央
ふ頭地区へ、14万GT 級大型クルーズ船が入出港するに当たっての船舶航行安全対策の検討を行ったものであ
る。
3回の委員会及びビジュアル操船シミュレーションを実施し、同船の入出港の安全が、委員会で検討した
運用基準の遵守と自主ルールの趣旨を踏まえた行会い調整等によって確保できることを確認の上、港湾管理
者による港湾利用者の協力を得た同船の入出港に当たっての安全管理体制の確立、関係者による運用基準等
の安全対策の確実な励行、自主ルールに関する提言等の船舶航行安全対策を取りまとめた。
⑥ 平成30年度御前崎港官民連携基盤推進調査大型客船航行安全対策調査・委員会運営委託業務
御前崎港は、世界遺産の富士山や「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟した駿河湾の眺望に加え、その地理
的優位性等から、大型客船の寄港による地方振興が期待されており、御前崎港開港50周年となる2021年を目標
に大型客船の誘致を推進している。本業務は、静岡県御前崎港管理事務所の委託により、その一環として、3回
の委員会を開催し、大型客船が御前崎港へ入出港するに当たっての船舶航行安全対策の検討を行ったものである。
委員会においては、他業務で得られたビジュアル操船シミュレーション実験結果も活用し、同港が風の影響を
強く受けるという特性を踏まえた運用基準の策定、同船の回頭中・狭隘部通過中における他船との行会いを回避
するための運航時間調整の実施、これらを確実に実施するための安全管理体制の構築等の船舶航行安全対策を取
りまとめた。
⑦ 横浜港新本牧ふ頭整備に係る船舶航行安全調査委託業務
本業務は、横浜市の委託を受け、国際コンテナ戦略港湾として、コンテナ船の大型化や貨物量の増加に対応す
るため、横浜港新本牧地区において、大水深・高規格コンテナターミナルと高度な流通加工機能を有するロジス
ティク施設を一体的に配置した新たな臨海部物流拠点を形成すべく、公有水面の埋め立てを行う新本牧ふ頭整備
事業の実施に伴い、その周辺海域を航行する船舶の安全を確保するための船舶航行安全対策の検討を行ったもの
である。
平成30年度においては、新本牧ふ頭建設工事の概要及び施工海域周辺の船舶通航実態を整理の上、船舶航行安
全対策(案)及び錨地の再編(案)の取りまとめを行った。